Wissenschaft vs. die Magie

二つの強烈な破壊力がぶつかり合う余波で、周囲の建物の残骸が、森林が、大地が焼き払われていく。

どれ程の熱量なのか想像もつかない。

私は重力の障壁で身を守るものの、その高温までは完全には防ぎきれない。

肌を焼く苦痛に顔をしかめる。

ルドルフもまた、結界によって身を守っているものの、その威力は殺し切れていない様子だった。

苦悶の表情を浮かべながらも。

「Die Ausgabe, Zunahme(出力、増大)」

更なる詠唱で、魔法の威力を高めようとしている!

核爆発に押し負けない為なのだろう。

…彼は死にたいとは言っていたが、犬死には望んでいないようだった。

武人として、持てる全ての力を発揮して、それでも尚敵わない相手に殺して欲しい。

そうする事で、非業の死を遂げた…と決め付けている妹の魂は浮かばれると思っているのだろう。

…私は既にM-388を発射してしまった。

出来る事はない。

しかしルドルフは、まだ魔法を制御する事で全力を出し切ろうとする!