一番後ろの席まで、と言われたが “特別研究生”のイメージで 瓶の底ほどにぶっ厚いダテ眼鏡をかけているため、ぼやけすぎてフラフラする。 「皆川くーん?足元おぼつかないようですが大丈夫ですかー?」 担任がまた余計なことを言うから、 まぁーた全員がおれに注目する。 「あ、ハイ、ダイジョー…」 なぜか視線が痛いので 感覚だけでそそくさと後ろまで歩き、 イスに座ろうとした…その時。 「ぎゃッ!?」 がったアーん! 例の小林さんに椅子を引かれ、 おれはずっこけた。