◆ 少年よ、大志を抱け!




一番後ろの席まで、と言われたが
“特別研究生”のイメージで
瓶の底ほどにぶっ厚いダテ眼鏡をかけているため、ぼやけすぎてフラフラする。



「皆川くーん?足元おぼつかないようですが大丈夫ですかー?」



担任がまた余計なことを言うから、
まぁーた全員がおれに注目する。


「あ、ハイ、ダイジョー…」


なぜか視線が痛いので
感覚だけでそそくさと後ろまで歩き、
イスに座ろうとした…その時。


「ぎゃッ!?」



がったアーん!


例の小林さんに椅子を引かれ、









おれはずっこけた。