そういう行程を経て、おれは転入することになった。 女子校に。 普通はある女装も何もナシで。 もちろん女装はまっぴらごめんだが、 女子校に男一人はもっとごめんだ。 しかしうだうだも言ってられなくなった。 「はい、じゃあ今日は転校生を紹介しますのでー」 そう、今日は転校初日だ。 教室のドア越しに担任の声を聞きながら、おれはウンザリする。 自己紹介とかはあんまり好きじゃない上、 中にいるのは全員女子。 琴子は別のクラスなようで、 ついさっき別れた。 気が進まない要素が重なりすぎてる。