しかしハルは 言い争いをものともせずに けろっとして言う。 「そんな何人もで運ぶの大変だろ。おれも行くから、任せて」 後半に至っては、ちょっと周りに花が咲いちゃいそうな笑顔なんか振り撒いて。 それには取り巻き達も何も言えず、 黙ってハルについていく。 「待ってハルくんっ私も行く!」 「私も!」 クラス女子はハルが心配なのか、 取り巻き達の後ろを追いかけていった。 もちろん私もだ。 暇だし、…暇だし。 こうして ハル、取り巻き、クラス女子の長列は 生徒たちの好奇の視線の的となった。