「ああっ……」 額に手を当て、 白鳥子がフラフラとふらつきだした。 「白鳥子さんっ!?」 取り巻き達は白鳥子に駆け寄り、 白鳥子を支える。 「どうしたのですかっ」 「白鳥子さん!」 取り巻き達の必死の呼びかけに、 白鳥子は…… 「なんて素敵な方、なの……フッ」 「……」 「……」 ……誰が!? …という皆の疑問に 気を失ってしまった白鳥子が答えられるわけもなく。 「白鳥子さぁぁぁあーーん!!!」 ただ、教室中に取り巻き達のアホみたいな叫び声がそれはそれは虚しく響いた。