「なんだぁ、案外普通じゃん」 裏門からすんなり出られた琴子は 残念そうに言う。 「…ってオイ。残念そうな顔をするな。 いやそれよりも、このへんメガネ屋とかあんのかな。全然地理分かんねーな」 「これじゃないかな、おやっさん!」 ばーんっ! 琴子が携帯検索地図をおれに向ける。 「本当だ!メガネの○城だ!やったな!」 「こっから5メートルらしいけど……あ」 目の前にあったというオチ。