◆ 少年よ、大志を抱け!




「なんだぁ、案外普通じゃん」



裏門からすんなり出られた琴子は
残念そうに言う。



「…ってオイ。残念そうな顔をするな。

いやそれよりも、このへんメガネ屋とかあんのかな。全然地理分かんねーな」


「これじゃないかな、おやっさん!」



ばーんっ!

琴子が携帯検索地図をおれに向ける。



「本当だ!メガネの○城だ!やったな!」


「こっから5メートルらしいけど……あ」



目の前にあったというオチ。