「朝から思ってたんだけどハル眼鏡なんか掛けてるのー? 似合わないなあ!外そーよ!」 突然ひょっこり顔を上げた琴子が おれのシャボン玉ハートを槍でぶっ刺す。 ……誰のせいだ誰の! でもまぁ、別に部屋ならいいか。 そう思ったおれは眼鏡を机に置いた。 「うんっ!やっぱハルはそっちの方がいいなー。カッコイイ」 「……」 視力は確かなのか、琴子よ。 おれは机に置いた眼鏡を今一度手に取り、琴子にかける。 「なによこの眼鏡は」 「お前に必要なものだよ」 「……いらないよっ!!」