毎月の様に渡される学校からの請求書。また高校生になった姉も同じだった。
「学費すら払えずタダで給食食べて、恥かきたくない。高校も行きたくないよ…」
こんな事で悲しんでいる自分が情けなかった。

リナには有一の親友がいた。名前はサキ。毎日遊んでなんでも相談出来る幼なじみだった。
ある日リナはサキの家に遊びに行く事になった。
「いらっしゃい!ゆっくりしていってね」
「お邪魔します。」

サキのお母さんは私を実の娘の様に愛情を注いでくれた。
「おばちゃんの事お母さんって読んでもいいのよ。リナにはサキと仲良くしてくれて凄く感謝してるんだから」
私の両親の離婚を気にしてくれていたのだろう。
「ありがとうございます。」

サキはおとなしい性格で私以外に友達がいない感じだった。

「リナゲームして遊ばない?」「いいよ!」
サキは私が欲しい物は何でも持っていて、凄く羨ましかった。
「ちょっとトイレ借りるね」
「いいよぉ!早くしてよぉ!!」「はいはーい」

リナはサキの部屋からトイレに向かう途中不意に廊下にある部屋に目が行った。
数日前に、サキのお母さんがそこにお金を置いていた記憶が頭を過った