それから一週間。

「中森、坂野。
準備はいいか?」

「うん!それじゃあ…」

「一丁行ったろか!」

俺達は生徒会室のドアをノックした。

「失礼します。」

「舞瀬君、待っていたよ。」

真面目で優しそうな生徒会長は、笑顔で俺達を迎えた。
俺は昨日のうちに、彼に約束を取っていた。

「昨日も言ってたけど、僕に話したいことって何?」

「その前にバスケ部員を呼んで頂きたいのですが。」

「?…分かった。」

会長は不思議そうに首を傾げたが、俺の頼みを聞いてくれた。