向こう。

「そーそー、副部長と副会長も一緒にやろー。」

「分かりました、部長!」

「了解、行こうじゃないか。」

再びボールを投げ付ける。
副部長と副会長も加わり、三方向から投げられれば、避ける術はない。
受け止め切れず、部員の身体に当たっていく。

「ぁぐ…っ!うっ…」

「ほらほら!
怖がっちゃダメだよ〜。」

投げる手を休めることなく、部長は楽しそうに言う。
部員がうめき声を上げる度に、三人は笑う。

「ククッ、面白いじゃないか。」

副会長が思い切り、ボールを投げる。
部員の頭に直撃し、倒れる。