向こう。

部員の一人がパスミスをしたのを見て、思わず声を出してしまう。
その部員は青ざめた顔で、ある方向を見た。
そこにいたのは妙な雰囲気の三人だった。
三人はゆっくりと、だけど迷わずにその部員に近づいて行く。

「あいつらか…」

俺はすぐに部員と三人がいる一角をクローズアップした。

「…おい。」

「………はい…」

「ミスしたな?」

「……はい………」

その返事を聞いて、一人が声を大きくする。