ある春の、晴れた日の昼休み、俺は校舎裏に向かっていた。
そこは茂みの奥にある、殆ど知られてない空き地だ。
面積こそ広くはないが、青々とした芝生と少し古びた木製のベンチがあり、木から漏れる日の光が程良く気持ち良い。
とても静かで、昼寝に調度良く、半年位前に見つけてからは、頻繁に行く様になった。
ここは学校で唯一、安らげる場所であり、好きと思える場所だった。
がさがさと茂みを掻き分けていると、空き地から声が聞こえた。
「…あたしと、付き合わない?」
俺はとっさに、近くにあった木の陰に隠れた。
告白の時、第三者が邪魔な事くらいは分かる。
だが今日は昼寝をしたかったので、空き地からは離れず、声だけ聞くことにした。
そこは茂みの奥にある、殆ど知られてない空き地だ。
面積こそ広くはないが、青々とした芝生と少し古びた木製のベンチがあり、木から漏れる日の光が程良く気持ち良い。
とても静かで、昼寝に調度良く、半年位前に見つけてからは、頻繁に行く様になった。
ここは学校で唯一、安らげる場所であり、好きと思える場所だった。
がさがさと茂みを掻き分けていると、空き地から声が聞こえた。
「…あたしと、付き合わない?」
俺はとっさに、近くにあった木の陰に隠れた。
告白の時、第三者が邪魔な事くらいは分かる。
だが今日は昼寝をしたかったので、空き地からは離れず、声だけ聞くことにした。

