向こう。

「もう…凪が赤い顔して、座り込んでんの見た時、心臓止まるかと思った……」

そう言って、ベッドに突っ伏すように寄り掛かり、溜め息をついた。
こんなにも舞瀬を心配させてしまった。
迷惑、かけてしまった……

「ごめん…本当に、ごめん…」

俺が何度も重ねて謝るのを見て、舞瀬は少し困ったような顔をした。

「そ、そんな謝んなっ。
俺もきつく言ってゴメン…」

「舞瀬…」

「とりあえず寝てろ。
何か薬持って来るから。」

ありがたい、と思ったがすぐ他の事に考えが移った。