空虚。
虚無。

そんな言葉では足りない。

どうすることも出来ない。

何にも入り込まず、何にも感じない。
そうすれば良いだけ。

そうすれば…

俺、春高凪は公立北成高校、二年生である。
何か特技がある訳でも、趣味がある訳でもない。
友達はいないが、別に虐められている訳でもない。
いたって平和で、いたって平凡。
それで十分。