向こう。

徐々に追い込まれて行き、声を挙げそうになる。
それが嫌で、唇を噛んで堪える。

「声を噛むな。
もう限界だろ?」

ぐっと強く握られた瞬間、俺は全てを舞瀬の手に吐き出していた。

「あぁっ…ん…ー!」

…達してしまった。
舞瀬の、男の手で。
こんなにあっさり…

恥ずかしさと罪悪感に襲われる。
現実を見たくなくて、俺はぎゅっと目をつぶった。
すると、舞瀬は膝を割り、足の間に触れて来た。

「ひゃっ…な、何…?」

「慣らさないと後で辛くなる。」

「慣らすって…んっ…」

舞瀬は手に付いている体液を蕾に塗り付ける。
少しだけ綻んだのが分かったようで、俺の中に指先を入れて来た。

「あっ…ん…くぅ…っ…」