向こう。

夕飯を御馳走になり、その後は藍姫が俺達のことを質問攻めしてきた。

俺と舞瀬は隣に、藍姫が舞瀬の向かいに座っている。
どこまでいったの、キスはした?
と凄い勢いで問いをする藍姫に、舞瀬は少し押され気味だった。
俺は完全に圧倒され、ただ微笑むだけだった。

藍姫は楽しそうに、萌えるーとか凪君かわいーとか言っている。
舞瀬も全く否定せず、だよなーと甘い笑みを浮かべている。

「…もう、かわいいとか、やめてくれよ…
男に言う言葉じゃないだろ…」

「何言ってんの!
凪君は本当にかわいーよ?」