事実とはいえ、さすがに話が唐突過ぎないか?
普通そんなこと言われたら引くんじゃ…

「かわいい〜っ!!」

「えっ…?」

「やっぱそうだったんだぁ。
すっごくお似合いだよー。
こんな美人捕まえるなんて、若斗やるわね!
二人なら…若斗が攻めで良いのよね?
あー、超萌えるっ!」

まくし立てるように声を上げる藍姫は、やや興奮気味だった。

…何故驚くような反応ではないのだろう?

「あー…こら、藍姫。
凪が戸惑ってるだろ。」

舞瀬がうんざりしながら藍姫を宥めている。
藍姫は悪びれた様子もなく、無邪気な笑顔を見せる。