「はぁ…つ、着いた……」
いつも十分強で着く家に、走って五分弱で着く。
雨のせいで走りにくいのもあって、俺の息はすっかり上がっていた。
「大丈夫か?」
そのくせ舞瀬は少しも息を乱していないんだから悔しい。
何故息が乱れない?
という表情で、睨むように見上げる。
「やっぱ中学でバスケ部だったから、持久力付いてんのかな?」
舞瀬は俺の視線の意味が分かったのか、困った表情をしながら言った。
そうなのか。
俺は昔から運動をあまりしなかった。
やりたいものがなかったのもあるが、少食なのに代謝が良く、運動なんてしたらどんどん痩せてしまう。
だから体育系の部活や習い事はやったことがない。
いつも十分強で着く家に、走って五分弱で着く。
雨のせいで走りにくいのもあって、俺の息はすっかり上がっていた。
「大丈夫か?」
そのくせ舞瀬は少しも息を乱していないんだから悔しい。
何故息が乱れない?
という表情で、睨むように見上げる。
「やっぱ中学でバスケ部だったから、持久力付いてんのかな?」
舞瀬は俺の視線の意味が分かったのか、困った表情をしながら言った。
そうなのか。
俺は昔から運動をあまりしなかった。
やりたいものがなかったのもあるが、少食なのに代謝が良く、運動なんてしたらどんどん痩せてしまう。
だから体育系の部活や習い事はやったことがない。

