向こう。

「…っ!!」

声を出す間もなく、床に倒れ込む。
舞瀬はすぐに方向を変え、副会長の方へ歩いて行った。

「ひっ…」

カメラを片手に、情けない声を上げる副会長の腹に、容赦なく拳を入れる。
呆気なく気絶した副会長からカメラを取り上げ、テープを抜く。

「さて、次はお前だ……」

舞瀬はこっちへ向き直り、ゆっくりと近づいて来た。

「凪にこんなことしやがって…許さねぇ…!」

拳を鳴らしながら歩を進める舞瀬には、ただならぬ殺気があった。
部長は僅かに震えながらも、勢いよく叫んだ。