向こう。

「俺を簡単に思い通りに出来ると思うな。
俺は絶対にお前達などに屈しはしない。」

俺は思い切り三人を睨みつけた。

「…そう言っていられるのも今のうちだよ。
君は俺を欲さずにはいられなくなる。」

「どういう意味……っ!」

胸がドクンと脈打つ。
精神的にではなく、身体が無理矢理に脈拍を変えた。
そして自分に異変が起こったことが分かる。

「あ、効果が出て来たみたいだね。」

「お前、何を飲ませた…っ」

この異変の原因は一つしかない。
さっき俺に飲ませた液体。