舞瀬とやり取りをしていたら、不意に坂野が入ってきた。
このままだとあのことがばれてしまう。

「い、いやっ、何でもない!」

「…??」

必死にごまかすが、余計に怪しまれている気がする。
そこに更に舞瀬が追い討ちを掛けてくる。

「何でもなくないよな?」

…こうなったらもう、しらを切り通すしかない。

「知らないっ、俺は何も知らない!」

俺の態度に舞瀬は顔をむくれさせた。
そして俺の顎を掬いながら耳元で囁いた。

「そんなこと言わせるかよ…あんなに喘いでたくせ…にぃっ!?」