向こう。

「そーいや凪の弁当って自前?」

舞瀬がパンをかじりながら聞いてきた。

「そう。
俺が作ってるよ?」

別に買っても良いんだが、無駄な金は使いたくない。

「えーっ!
本当!?
凄いおいしそう。」

坂野が目を丸くしている。

「ちっさいけど、コンビニ弁当よりうまそうや。」

中森も感心したような声をあげている。
すぐに舞瀬も質問をしてくる。

「彩りもバランスも良いな。
これ、冷食じゃねぇよな?」

「うん。
冷食は好きじゃないから。」