向こう。

「ま、いいじゃねーか。
食欲なんて人それぞれなんだから。
背が小さいのも可愛いし。
俺は別に良いと思うぜ。」

舞瀬が助け舟を出してくれた。
後半の言葉はどうかと思うが。

「そーだね!
ごめんね?
春高君。」

「俺もスマンな?
気分悪くしてもうたか?」

坂野と中森が両手を前で合わせて謝る。
確かに少しへこんだが、そこまでされるとこっちまで困ってしまう。

「だ、大丈夫。
全然気にしてないから。
それより早く食べよ?」

三人は頷いてそれぞれ昼食を取り始めた。