向こう。

その後の休み時間も、人に囲まれた。
さっきみたいなことはなかったが、ずっと質問攻めで結構疲れた。

「凪、屋上行かね?」

ぐったりとしていたところに、舞瀬がやって来た。
唐突に言われ、首を捻る。

「天気良いし、教室に居たらまた質問攻めだと思うから。」

確かにそうかもしれない。
俺はこくんと頷いて立ち上がった。