あたしは今、弘ちゃん家にいる。なんかしらないけど、いる。

「雪。お前さ、クリスマスどうすんの?」

「別に、なにも予定ない。」

あさってはクリスマスなのに彼女はいいのだろうか?
「ふぅん・・・・じゃ、俺とすごすか?」

「え・・・・・・・」

あたしは期待で真っ赤になっているだろう。
でも、その期待は次にはっせられた言葉で粉々に壊された。

「ぷっ、お前顔、真っ赤だぞ?冗談通じないタイプ??」

ーーーー!?
からかった・・・・の?
あたしの想いはぶざまに打ち砕かれた。
堪えられなかった・・・・
あたしは弘ちゃん家から逃げたした。

「おいっ!まて・・・・よーーーー!?」

弘ちゃんが驚くのも無理はないと思う。
あたしは目に涙を溜めて力いっぱい弘ちゃんを睨んでいた。

「あたしは物じゃないよ??」

「え・・・・」

「あたしは弘ちゃんのオモチャじゃない!!!!」

精一杯走って逃げ出した。