私は先生のお嫁さん

南side

千里が倒れた。
俺は廊下へ行ってからも何故だか千里が心配でドアの向こうから教室を…いや、教室にいる千里を見つめていた。

すると千里の様子がおかしい…そう思った瞬間だった。

千里は崩れるように倒れてしまった。

俺は、冷静さを忘れ、床に倒れる前に、他の奴が抱き上げる前に千里を抱き上げた。

そして保健室へ向かう。まわりが、皆振り返ってこちらを見ている。だが今は、そんな事、俺には関係なかった。

早く千里を保健室へ…!ただそれ一心だけだった。

ガラッ…

保健室のドアを開けると中には中年の女の保健医がいた。

「どうしたんです?白崎先生。…あら?この子は……!?」

「あの…!急に倒れたんです!」

「あらまぁ~とりあえずベッドへ。」

「はい。」



「うーん、……寝不足ね。この子の名前は?」

「白崎…千里です。俺の親戚、なんです。」

親戚…か…。本当は俺の可愛い妻なのに。今は、仕方ない。


「そう、親戚だったの。」

「………はい。」

「ちょうど良かった。私、ちょっと用があって抜けなきゃならないの。

白崎先生、見ててくれるかしら?」

「はい!」

「じゃあ、お願いね(笑)」