私は先生のお嫁さん

「フフッ(笑)」

不思議だな………。

3人のやり取りを見ていたら自然と笑顔になっていった。

「…………千里?」

そんな私を不思議そうに見ている佳那と悠李。篤哉は優しく微笑んでいる。

「ゴメン、ゴメン♪なんでもないよ!」

「………本当?

もし、なんかあればすぐに私に言うんだよ?」

「うん、ありがとう♪佳那大好き♪」

「千里!私もダイダイダイスキ♪よぉーし!今日、カラオケ行かない?」

カラオケ!?
ずっと行ってなかったし…すごく行きたい!


だけど………

「ゴメン……。
ちょっと、用があって…また、次行こう?」

心愛がいるんだもん。ダメダメ……。私はもうママになったんだから。

ちゃんと…自覚しなきゃ……あれ?

なんか…目が………

「千里……ッ!」

意識が朦朧とする中佳那が叫び、篤哉と悠李が倒れる私をを抱きしめようとしてくれようとしたときだった。


ガタン

「……白崎、先生?」

「コイツは俺が連れていく。」

意識を手放す寸前に愛しい彼が目の前に現れた。

いつもの冷静な余裕を持った顔じゃなくて…凄く焦っているような表情だった。