私は先生のお嫁さん

篤哉side

……さっきから喜んだり、不機嫌になったり、面白い(笑)

「……大丈夫?」

俺は、隣で今はボー、としていて…可愛い、表情がコロコロと変わる女の子…千里に話し掛けてみた。

「な、なにが(笑)?」

作り笑いをしながら必死で笑っている千里。おいおい…今にも泣き出しそうじゃん!

「いや…その…なんか…あった?」

もちろん、さっきの会話やらを見ていたから…大体はわかっているのにも関わらず聞く俺って…性格悪いよな。

「…ありがとう♪

でも、もう…大丈夫。」

いやいや…全然大丈夫って顔してませんよ?むしろ、ヤバいって書いてあるよ…!


本当……、かなり分かりやすい。


多分…俺の勘だと千里は、親戚で担任であるあの先生のことが好きなんだと思う…。もし…他の誰か、違う人……俺を好きになってくれれば…俺ならこんな表情、千里には絶対しない…。


「…今、無理には、聞かないよ。誰にだって言えない事の一つや二つあるしな。」

俺が今出来ることは…この子を見守ることだ。