「おはよう千里」

教室に行くと、篤哉と悠李はもう教室に来ていた。

「オハヨー、
二人とも早いんだね!」

ちょっと早く来たからまだみんないないのかと思った。


「まぁ…ここのが落ち着いて勉強出来るからね。」

そう言ってさりげなくメガネを上げた悠李。
うん…。こりゃあ、モテるな。知的なクールだなぁ。


「俺は、悠李と学校来てるからなぁ(笑)」

そう言って爽やかな笑顔を向けてくれた篤哉。うん。この笑顔もモテるんだろうなぁ。


南には内緒だけど…二人の南にはない、違う何かに少し…ときめいちゃった私。

「…朝」

「なに?篤哉」

「朝…やっぱり先生と来んの?」

「う、うん…。ほら、一応親戚だからね…。」

一瞬、声が裏返りそうになった。
良かったぁ~裏返らなくて(笑)

ガラッ

「あれ?みんな早くない?」

少し驚いたような顔をしてすぐに笑顔でこちらに来た。


「佳那~♪オハヨー」

「オハヨー♪千里!

うわぁ~…悠李ガリ勉!それに引き換え篤哉…アホっぽい(笑)」

悠李にガリ勉…篤哉にアホっぽいなんて言えるのは多分、佳那くらいじゃないかな。


「そういえば、
二人とも一緒に来るって仲いいの?」

二人とも妙に仲がいい気がする。

「いやぁ~たまたま、今日知ったんだけど悠李の家って実は俺ん家から近いんだ。

…で、一緒に来たんだ(笑)」

笑いながら、楽しそうに喋る篤哉。