私は先生のお嫁さん

南くんはずるい。
いつもドキドキさせられるのは私。

今だって、南くんにドキドキしてる。




「う、わぁー……」

あれから家から少し離れた場所にある新しい家に着いた。

今、目の前に立っている。


なんか…めちゃくちゃ私好みの可愛い家…。

おとぎ話に出てきそうな可愛い家に広い庭…。

ほんとに、ここに住んでいいのかな?

「どう?気に入った?」

「すごく!
すごく気に入った!」

「それはよかった。

まぁ、デザインは千里の好みそうな感じに頼んどいたんだけどな。

中も、入って見るか。」

「え……?いいの?
鍵とか…準備してないし…。」

そう言うと南君は
呆れた顔してポケットから鍵を出した。

「馬鹿だな。

この俺が、そんな間抜けなわけがないだろ…?

それにさっき、鍵あるって千里のお母さん言ってただろ?

まったく。
よく高校受かったな。」

「…いいもん。馬鹿で。」

家に入ると家具も新しくほとんど全部、揃って全てが私好みのメルヘンチックな感じになっていた。


凄すぎる……!