私は先生のお嫁さん

「クスッ…」

南くんは、ふわっと優しく笑った。
またその笑った顔も綺麗だな…。

南くんの笑った顔を見て私の顔は赤くなったと思う。


「…なんで笑うの?」

「いや…

ずっと、欲しかったものがやっと手に入ったから。」

「南くん………。」

もしかして、私のこと…?
まさか、ね…。
自惚れかもしれないし。

「あー……!」

ママは何かを思い出したかのように驚き、声をあげた。


「どうしたの?」

「千里、高校では
苗字どうする?」

そうだ…結婚したら私は苗字、変わるんだ…。

どうしよう……。


「このままでいいかなって思ったんだけど


南君と同じ苗字にして親戚だってことにすれば?

それなら二人で
同じ家に暮らして、一緒に登校しても怪しまれないんじゃない?」

そうだ…!
そうすれば………。


いいかもぉ(笑)

ママ、たまにはいいこと
言うじゃん~♪

「じゃあ、そうさせてもらいます。

千里もきっとそれを望んでいるみたいだし(笑)」

「…だって、
南君と学校で二人っきりになりたい…もん。」