私は先生のお嫁さん

「ス―…、ス―……」

規則正しい寝息…。
可愛いらしい寝顔…。


やっと眠ったか…………ん?


千里のやつ…俺の服をしっかり掴んでるよ…。

なんて可愛いんだ…って言いたいところだけどさ…

だけど、ちょっと悪いな…。

薬と…あと、おかゆ作ってやるからな。

俺は起こさないように慎重に千里の手を放した。


「……おやすみ。」

そして、部屋から出てキッチンへ向かう。


さっきの千里……
なんで“みなみくん”が出てきたのかな?
気になる。
でもだいたい予想はついてんだよな。

俺があの時、千里から離れたからだ。
だから、きっと今でもあの時のこと思い出すのかな…。

……あ、ヤバい。
そろそろ、おかゆと薬を持っていかないと


千里が起きる……。