私は先生のお嫁さん

俺って…小さいな。

「……篤也から。
だけど、普通にメールの返信なくて心配してくれただけだから!」

必死な顔で俺に言ってくる千里。
そんな彼女を可愛く、愛おしく想う俺。

「別に、怒ってねえよ。」

「本当…?」

「本当。」

そう答えた時だった。
千里の顔が少し赤いことに気がついた。
目が潤んでいることも。

「おい、千里。具合、悪くないか?」

「…ふぇ?なぁにがぁ~?
じぇーん、じぇん、らいじょ~ぶ!」

………明らかに変だ。
さっきまでの千里と全然違う。

呂律は回ってないし、いつも幼いがもっと幼い。

「千里、大丈夫か…?」

「ん――♪!」


なぜか急に両手を広げて伸ばしている千里。
一体…なにをしたいんだ?

「み―、な―、み、

だぁっこしてぇ―?」

ヤバい―…!
なんなんだ、この可愛さは!
絶対に普段の千里ならこんなこと言わないし、しない。

俺はとりあえず、千里を抱っこする前に千里のおでこに手を置いた。