「…だめ!南…や…ぁ……」


急に泣き出した千里。
俺の唯一の弱点…………それは千里の涙だと思う。

「……ヒック…ヒック…」

「悪かった…悪かったよ…」

そんな泣くことないじゃないか…。
俺……嫌われてるのかな…。

「今は…やめとく。だから泣き止め。」

「今は…やめてくれる?」

「あぁ、“今は”な(笑)」

そういうとパァー…!と笑顔になった。
本当に、可愛すぎるな。この笑顔をずっと見ていたい…。

そう思った時だった。

ウ゛ー…ヴー…

千里の携帯が鳴った。

「あ、篤哉からメールだ…。」

ピクリ…

コイツ…絶対に無意識に名前出してやがる…。
なんか…ムカつく…。