私は先生のお嫁さん

そして、すぐに南から離れようとした時だった。

『…だめ。足んない。』

真顔でそう言うと南は私の腰に手を回してクイッと私を南に近づけさせた途端だった。

再び私の唇は塞がれた。

「ん…ぁ……ちょ…と…ぉ…んん…みな…み…!?」

深い深い口づけによって。


その時だった。



ガチャ…

部屋のドアが急に開いた。
私と南は近くにあるクローゼットの中に急いで隠れた。

「千里、あのさぁ―メールしたんだけど返信来ないから篤哉と来ちゃった……って。

あれ?留守だったのかな?」

「…ったく。留守なのにカギ開けっ放しなんて千里は無防備過ぎだな。」


『(ボソ)…千里は隠れる必要なかったんじゃないか?』

「(ボソ)こ…んなに、息きれてて…無理だよ―…。」

『(ボソ)ま、それもそうか。』

「んッ…!?(ボソ)ちょ…やだ、だめ…ん、やめて!」


「仕方ない。留守ならまた後ででいいか。」

「……そうだな、行こうぜ。」

ガチャン…


フ―……。

よかったぁ…見つからないで。

もしバレたらって考えると…血の気が引いてくる。


………でもそんなふうに思ってるのは私だけなのかな?

二人が部屋にいる間、南ったらわざと首にキスマーク付けてきた。