私は先生のお嫁さん

千里side


『…今は夜中だよ。
千里、全然起きないからさ。』

「本当―!?ゴメン…南。」

私、そんなに長い時間寝てたんだ…。
どうしよう。南に悪いことしちゃったなぁ。
せっかく二人っきりなのに。


『どうしよっかなぁ―……。せっかくの二人っきりな時間なのに。』

…ごもっともです。
私も今同じこと考えていました。

…てか、やっぱり。
南なんか不機嫌みたい。
だよね。普通怒るよね。
どうしたら、機嫌直してくれるかな?

「…どうしたら、許してくれる?」


『………。

そうだな。千里から、キスしてくれたら、許してあげる。』

そう言うと南は悪戯っ子みたいにニヤリと笑った。

その私に向ける目付きとかが凄い色っぽくて私の普段より早くドキドキと動いていた心臓は、もうバックバク。


「き、キス…私から…////」


わ、私からキスだなんて…あまり、したことないから凄い恥ずかしい。

でも、今はそんなこと言っている場合じゃない!

「…わかった。

じゃあ、目…閉じて、くれる?」

『いいよ。』

私が言うとゆっくりと目をつぶってくれた。
私は恥ずかしくて少し震えながらゆっくり南に近づくと抱きしめてキスをした。

優しい触れるだけの、ね。