私は先生のお嫁さん

それから、時間は急速に流れるように過ぎていって、もう気がついたら夕方になっていた。

千里は疲れたのか昼寝からまだ目が覚めず夢の中。
俺は久しぶりにゆっくり読書。

それにしても本当に驚いた。
まさか、アイツ等がいたなんて。
ま、千里がアイツ等と仲良くしている限りいつかは俺らの関係はバレルわけだから別に関係無いかもしれない。

アイツ等なら、この事を知っても千里から離れていく様な奴らじゃないだろうし。

でも、やっぱり―用心しとかないともしも…誰かにバレたりでもしたら大変だからな。


そう考えながら本から千里へと視線を変える。
幸せそうに眠る千里を見ていると俺まで幸せな気分になる。

千里といる、ただそれだけのことが俺には大切な時間だ。


俺はコイツを全力で守ってみせる。

さて、そろそろ起こすか。
ご飯の前に風呂入りたいだろうしな。

『千里…おはよう。』

「ん……?え!?嘘!もう朝…!?
それとも、夜中!?」

可愛い。コイツ、寝ぼけてんのか?
外、見れば一目瞭然なのに(笑)
ちょっと…からかってやるか。