私は先生のお嫁さん

「あれ？千里、大丈夫…？顔が赤いよ？」

「あ…マジだ。熱は…無いみたいだな？」

あ…篤哉の顔が、目の前に…おでこが…！
篤哉は私のおでこに自分のおでこをくっつけて熱を測ってくれたみたい。


だけど……

イヤ―…やめて…！
後ろで南が凄く怖い顔で篤哉を睨んでいる。

あとで、二人になった時が…怖かったりする。

『…本当だ。千里、お前は休んだ方がいい。

じゃあ俺らは一旦ホテルに戻るよ。

じゃあな、お前ら。』

そう言うと私を軽々と持ち上げお姫様抱っこをしてくれた南。

ヤバい…心臓のドキドキが絶対に南にも伝わっちゃう…！

そう思った時だ。


あれ……？
この音は…南の心臓の音？
私と同じくらい早くドキドキいってる。

南も、緊張してたんだ……。
私は緊張してるのは私だけって思ってたから、なんか嬉しい。

それに…なんだか南の心臓の音を聞いていると

とても安心してきて、だんだんと眠くなってきた。

なんか、心愛が抱っこするとすぐ寝る理由が分かった気がする。

いつの間にか私は眠ってしまった。