私は先生のお嫁さん

「クスクス…ッ
千里ちゃん、ここから自分がいる教室がよく見えること、知らないのかな…(笑)?」

繋いでいた手を離して、教室内をキョロキョロとする千里。

「……さぁな。」

そんな小さな仕草まで可愛く、愛おしく思う俺って…
かなりの愛妻家じゃね(笑)?

だけど………
なんであんな奴と手をいつまでも握りあってんだよ!
しかも少し赤くなって…。

「ん…?あの、千里ちゃん大好き南君はヤキモチ…、妬いちゃったのかな(笑)?」

ちゃかして来る哲也。
コイツは…馬鹿なようだが実は結構よく頭がまわる奴。

だけど………

「…っるせぇ。」

今、アイツを思い出したくもない。
千里がアイツの手を握った時…
かなり俺は怒った顔でも…してたんだろうな。