私は先生のお嫁さん

「堀川先生……哲也はさ、俺と同い年じゃん?

実は俺の昔からの親友なんだよ、アイツ。」

嘘!知らなかったぁ!

「そうだったんだぁ!」

「それから………

あいつもさ、恋をしてるんだ…今もな。」

一体、どんな人なんだろう。堀川先生の恋した人って…。

だけど私は南が苦笑いを浮かべた理由がわからなかった。

「南………。」

「そんな、千里まで悲しい顔、すんなよ~。
大丈夫だ。安心しろ。」

ギュッ……

私は……南の笑った顔を見て、なぜか南を抱きしめたくなった…

そして南に自分から抱き着いた。


「ち、さと………」

珍しく驚きを隠せない南。だよね。いつもなら私からなんて…あまり抱き着かないもん。

「あ…ご、ごめん!」


急いで南から離れようとした時、今度は南から抱きしめてきた。