「あーいなー」

「んぅ゛~…」

「おい、早く起きないと襲うぞ」

―がばっ!!!!!!!!!

「ふっ、そんなに嫌なのかよ」

「だだだだ、だって!!!!!
てかそんな冗談やめてよねっ」

「はいはい。つーか早く仕度しろ」


 あ、 そういえば今って
何時なんだっけ?
ふと携帯の画面に表示されてる
時計に目をむけていると…

「ああぁぁああ!!!!!
なんでもっと早く
起こしてくんないのよ!!!!!」

「…またかよ」



―こんな日を毎日送ってきた。

すくなくとも小学生の時から
拓也は、あたしを起こしに
きてくれている…


こんなちっさいことが
あたしの中で一番の幸せ。



―そう。
あたし、拓也に片思い中。