これから殺されるかもしれないのに…。



でもどうしても、この男が人殺しをするような人には見えなかった。



だけど…



実際には殺してるんだよね。



殺人者は、私たち一般市民からしたら敵だ。



そんな人と、私は今二人きりなんだ…。



恋人同士だと甘い響きだけど、相手が殺人者となると最悪な響きだ。



「お前、名前は?」



「…神山晴香」



「ふーん。名前は結構可愛いんだな」



Sっけの入った口調に、私は少し…


ほんのすこーしだけど、相手がどんな人かとか関係なしに…

ドキッとした。