獲物って……



私のことだよね?



というか、こんな結果望んでない!!



私はただ、倉庫から出たかっただけなのよ!!



「……そうなのか?」



日向くんは子供をあやすような口調で、私にそう尋ねた。



「違う!!
私はただ…」



倉庫から出たかった、なんて日向くんには言えない…。



どうしよう。



「…ほら、言葉に詰まってるじゃない。

可哀相に。


これでわかった?」



雛姫さんは勝ち誇ったように微笑んだ。