振り向こうとしても、腰を抑えられているため、身動きがとれなかった。



目の前で雛姫さんが勝ち誇ったように笑った。



どうやら私を抑えているのは、一人じゃないようだ。


あちこちから伸びてくる手。



肝心な目を塞がれているから、どこから伸びてきているのかわからない…。



口を塞がれているから、声も出せない…。



「いい気味。ここであなたは、最期を迎えるのよ」



……!?



雛姫さんの声が、私の耳元で聞こえる。



どういうこと…!?