でも私は、なぜか恐くなかった。



それは……日向くんだからかな。



殺人者に見えないからかな。



私の心は、えらく落ち着いていた。



でも、心の奥が熱かった。


入試の日の前日みたいに…


心の奥の熱は、けして冷めなかった。