「だから、絶対幸せになりなさいよ!?ならないと許さないから!!」



雛姫さんはそれだけ言うと、倉庫を出て行った。



しばらく雛姫さんが去ったあとを見つめて、泰斗に視線を移した。



「…雛姫、さっき俺んとこに来てすぐ『泰斗のこと諦めるから。今までありがと』って言ってきた。

いきなり何だって思ったけど、雛姫も雛姫なりにちゃんと俺らのこと認めてくれたんだな」



そう言って泰斗はニッコリと笑った。



「泰斗……好き」



「は?このタイミングで?」



「タイミングとか関係ないぐらい、泰斗のこと好きなの!」