「じゃあこっちにきてください」

柴崎さんの案内でパソコンが30台ほど並んだ部屋に通された

みんな若い子たちがパソコンを打っている

(ひえー!この目がほぼ付けまつ毛の女の子なんか、たぶん年下なのに私よりはるかに打つのが早いよ!)

思わず見とれてしまう

「ここに座ってください」

柴崎さんが私を一台のパソコンの前に誘導した

「立ち上げて」

そう言われて電源を入れる

起動するパソコン

柴崎さんが細長い大きな指でマウスを操る

そして一つの画面を開いた

見ると

<主人が不倫して私も我慢できなくて登録しました。誰か私とHしてください>

<いいよ~(^。^)今日あいてる>

<今日ですか?いいですよ 何時にします?>

みたいな文章が長々とやり取りされている

「こういう文章を作ってもらうんですけど…これは軽い物で、もっとSMとかきわどい文章もありますけど…対処の仕方はそのつどきいてもらえれば教えますから…できそうですか?」

こういうのはやったことないけど…

創作演技なら慣れている

Hな雑誌はあまり読んだことがないけど…

H経験がないわけじゃない

「できると思います」