「ちょっと今日真奈美ちゃん目が赤いんじゃない?」

おカマっぽい男の人の声に半分寝かかっていた頭がシャキッとする

「しんどいの?今から撮影大丈夫なの?」

このカマっぽい男の人は養成所の総合マネージャーの根岸さん。
今日は、広告モデルの仕事が入って撮影所に向かう車の中だった

「あっ大丈夫です。すみません」

「あなた顔はかわいいんだから…あとはチャンスと運よ!気合入れてがんばりなさい!」

最近こっちの仕事より、パソコンの方が面白く感じてきてしまってヤバイ
あれ以来、1週間連続で仕事をして、すっかりハマってしまった

この一週間の間に起こしの仕事とキャラの作成はすっかり上達していた
今では時間が空くとどんなキャラを作ろうかと構想しているぐらいヤバい

その分、目の疲れと肩の凝りはいやおうなしに襲ってくる

「あっ根岸さん今日の仕事何時に終わりますかね?」

こんな事を聞いてしまうくらい仕事がしたいなんて病気かも…

「7パターンだからそれが3時間くらいでしょ。待ち時間とかも入れたら先方次第だからわからないわね。半日はかかるんじゃない。あなた今日は一日空けときなさいって言ったでしょ!」

根岸さんが怒った

「あけてますよー、聞いただけです」

はぁー…やっぱり今日は無理かな…