「書く時の注意点だけど・・・掲示板の内容を必ず繁栄させてね。何故繁栄させるかというと、繁栄させない文章は自動で全員に同じ文章を送れるんだ。」

「全員に同じ文章送れるんですか?」

「簡単に送れるよ、送信拒否してるのに<アドレス変えたからよろしく>とか送られてくることあるでしょ?そういうのもちゃんと一斉配信してるから。でもそれならサクラはいらないだろ?」

「そうですよね」

「例えばこのイチロウやSMが好きっていうのはイチロウ個人の情報になる、それを配信で書く事は難しいんだ。そのためにサクラが必要なんだよ。「こいつちゃんと俺の掲示板読んで返事くれてる」って相手に思わせる文章が必要なんだ」

「なるほどー」

「返事が返ってくる返って来ないにかかわらず、サクラじゃないと思わせる事が大切だから気楽にやってくれていいよ。返事が返ってきたらもうけもの。気楽にやって」

「はい、がんばってみます」

でも…これだけの文章で…
少し難しいかも…

うーん(-"-)

パソコンの前でしばらく考え込んで書き始めた

件名<あなたのメール読みました♪縛られるの好きです♪>

文章<私は犯され願望があります。パンストを破かれたり、縛られたり、目隠しをされると興奮します。あなたに縛られたいな…お返事待ってます>

書いた文章を横から見ていた柴崎さんの駄目だしが入る

「基本はこれでいいよ。「縛る」という言葉は掲示板を見なきゃ出てこない言葉だからね。でも件名のあなたはあなたじゃなくて名前はイチロウさんの方がいいかなー。それと文章の返事を書くみたいにしなきゃいけないよ。例えば快感教えてあげるよって言われてるんだから「教えて♪」があるといいかなーそれと渋谷には詳しい?」

「あんまりです」

「そうか…じゃあインターネットから地図を開いて」

柴崎さんがインターネットを検索して東京の渋谷周辺の地図をだした

デパート、ホテル、コンビにまで詳しく書かれている

「例えば駅前ビルの裏のビックカメラこれを使うといいよ」

柴崎さんはそういうと私の文章に手を加えだした

件名<今、渋谷のビックカメラ!縛ってくれるの?Mの快感教えてほしい!>

「こんな風に地名を出すと、よりリアルだろ(笑)」

確かにこれだけのことでけっこうリアルになる