「子ども? 体じゃ十分お姉さんの相手できると思うけど?」 「…っ!」 「親父なんかよりずっといいと思…」 ギリギリまで近づいてきた唇。 あたしは押し付けられた腕を振り払い、彼の頬を叩いた。 静かな路地裏に響いた鈍く音。 「…最低っ! もう勝手にすれば!?」 突然の出来事にショックを受けすぎて涙が溢れてくる。 「タバコでも何でも吸いなよ!!」 あたしはそう言い残し、その場を走って後にした。